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ドイツミステリー 「バッハ 死のカンタータ」朗読会

©dpa/picture-alliance

ドイツミステリー 「バッハ 死のカンタータ」朗読会

ドイツは古くから、推理(ミステリー)小説の国として知られています。
たとえば、ドイツ中の様々な地域の警察が裏社会の犯罪を捜査するテレビドラマシリーズ「Tatort(犯行現場)」は有名で、人気があります。

ドイツ語で、略して「Krimi」と呼ばれる犯罪・推理小説には多くのファンが存在します。探偵が、シャーロック・ホームズの後を継いで謎解きに取り組むといった古典的な探偵小説から、世界的ベストセラーとなったフランク・シェッツィングの「深海のYrr」のような海洋推理小説まで、ミステリー小説は様々な形で存在しています。

中でも今、ドイツでは、特に地域色の強い推理小説が人気です。事件、そしてその捜査に、その土地・地域に根付いた周辺事情が多く描かれているものです。

謎解きの緊張感に加えて、読者は自分が普段暮らしている環境を思い浮かべ、生活と重ね合わせることで、より深く物語に入り込むことができます。場所も、人々の話し方も、イベントも、すべてに馴染みがあり、その慣れ親しんだ土地で起こる物語は詳しく思い描くことができるので、より真実味を帯びてくるのです。

今やドイツ中どの地域にも、それぞれの捜査官「警部」が存在します。
昨年のベストセラーといえばネレ・ノイハウスによる「白雪姫には死んでもらう」で、これはタウヌス地方の小さな村を舞台に、人間の底知れぬ闇や深みを描いた作品です。

「タウヌス地方ザルツバッハの2人の警部、ピア・キルヒホフとオリヴァー・フォン・ボーデンシュタインは、ある少女の行方不明事件を捜査しますが、ちょうどその頃、その犯人として服役していたトビアス・ザルトリウスは刑期を終え、故郷の村に戻っていました・・・」

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ドイツミステリーの世界に踏み込んでみたい方は、どうぞ2014年11月24日、10時15分日比谷図書文化館の小ホールへお越しください。ドイツの作家セバスティアン・クナウアーが来日し、日本語にも翻訳されている自身の音楽ミステリー小説「バッハ 死のカンタータ」の朗読会を開催します。あわせて、この作品の鍵となるバッハの協奏曲や馴染みの街の写真等も紹介されます。入場は無料です。

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