Schultüte(シュールテューテ)
夏休みが終わり9月に入り、日本の学校の多くは2学期が始まるけど、ドイツではこの時期「新学年」を迎えるんだ♪
ベルリンのハインリッヒから小学校の入学式のリポートが届いたのでご紹介。
先週の土曜日、お嬢さんのソラちゃんの入学式があったんだ♪
ドイツでは1年生が最初に登校する入学式の日に、ソラちゃんが持っている円すいの包み「Schultüte(シュールテューテ)」をもらうんだ。
「Schule」=「学校」、「Tüte」=「(三角の)紙袋」で、中には学校で使う文房具やお菓子など子どもへのプレゼントがいっぱい♪
Schultüteの歴史は1810年頃、今のザクセン州やテューリンゲン州のあたりではじまり、以来この習慣はドイツ全土に広がったんだ。
不安の中で入学式を迎える子どもたちの緊張を和らげる意味ではじまったこの習慣、子どもにも家族にもとっても思い出深いイベントで、尋ねてみると大使館の職員さんもご自身やご兄弟の写真を見せて当時を懐かしく振り返ってくれたんだ♪
(両方とも1980年代の撮影)
Schultüteを用意するのは両親や家族だったり学校の上級生だったり様々。
幼稚園卒園の時にSchultüteの外側を自分で作り、入学式を楽しみにするケースも♪
またドイツではこの時期、Schultüteを購入することも可能で、店先にはカラフルなSchultüteがいっぱい飾られているんだ。(Young Germany Japanの河内秀子さんの記事「ドイツ、新学期の風物詩」をびって♪)
形も円すい型のものや六角すい型のものもあって、これはドイツが東西に分かれていた時の名残の様で、今も両方の形が売られているみたい。
ソラちゃんの入学式は朝の10時から。
体育館では2年生と3年生の上級生が新入生を歓迎。(Schultüteが木やバスケットのゴールにぶら下がってる!)
学校生活での便利な服装や運動時の服装、冬の通学時の交通事故防止に役立つ服装についてファッションショー形式で紹介したり、「頭・膝・腰・ポン♪」をドイツ語で歌ったりして保護者も楽しかったみたい♪
その後、担任の先生に呼ばれてはじめて各教室へ。
学校はいたるところに新入生歓迎の飾り付けが♪
ソラちゃんが教室にいる間、ハインリッヒ夫妻は他の保護者と表で待機。
今、ドイツの小学校ではJÜL(Jahrgangsübergreifendes Lernen)が普通になっているみたい。これは1年生から3年生まで同じクラスで一緒に勉強すること。上級生が下級生に説明したりすることもあるんだって。
昨年、ハインリッヒはソラちゃんが入学するため周りの学校を調べた時、これを知ってビックリ。
この制度に慣れないハインリッヒは奥さんと相談して、ソラちゃんを1年生だけのクラスに入れたんだ・・・
1時間ほどしてソラちゃんと再会。
そこでSchultüteをもらってその日は解散。
Schultüteをもらった1年生は、家かランチの場所でその中身をチェックするみたい。
も〜待ちきれないよね♪
ソラちゃん、Schultüteにお絵かきやお気に入りのキャラクターグッズが入っていてとってもうれしそう♪
ソラちゃん、入学おめでとう!=^_^=
(02. September 2014)