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鉄道は、お好きですか?

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鉄道は、お好きですか?

鉄道は、お好きですか?
実は私はドイツに来るまで、鉄道に全く興味がありませんでした。でも、ある時仕事で蒸気機関車に乗った時、ゴトンゴトンと揺れる振動、蒸気の音や汽笛、窓から煙の匂いにすっかり魅せられてしまったのです!

実は旧東ドイツの街には、いまも定期的に走っている保存鉄道がいっぱいあります。蒸気機関車というと、博物館に飾ってあって、1年に数回イベント的に走るもの…… というイメージが強かったので、いまでも蒸気機関車を通学に使っている人がいると知った時は驚きました。1日に何本も定期的に走っているのです。

中でも細い通りの真ん中を警笛を鳴らしながら走って来る「モリー鉄道」は、かわいらしくて何度乗っても顔がほころんでしまう蒸気機関車の1つ。 「路面電車」ならぬ「路面蒸気機関車」なんて世界中でもここだけじゃないでしょうか?バルト海沿岸のビーチリゾートへとお客を運ぶ「海水浴場鉄道」です。



その歴史は古く、開業は1886年。バード・ドーベランからドイツ最古の海水浴場ハイリゲンダムへと続くルートでした。東ドイツ時代には、子どもたちが夏休みを過ごすキャンプ場が設置されていたこともあって、夏休みは大賑わいだったそう。2007年にはG8の開催地としても有名になりました。

現在はヨットハーバーがあるキュールングスボルンまで路線が延長されています。機関士や車掌さんは、やはり東ドイツ出身の人が多いのですが「昔モリーで通学していた」「子どもの時によく乗っていて、懐かしくて」と就職を決めたという人も多いようです。



molli_cafe緑の中を走るのも気持ちがいいのですが、やっぱり楽しいのはバード・ドーベランの街中を走る時!
窓から外を見ると道行く人たちが皆にこにこしてこっちを見ているので、つい手を振りたくなります。モリーが通る道のカフェやレストランのテラス席はいつも地元の人たちや観光客がすずなり。オープンカフェでお茶を飲んでいると、すぐ目の前を蒸気機関車が行き交う……なかなかシュールです。
「目にする人皆が笑顔なんて、ドイツ鉄道ではありえないでしょ?(笑)」と車掌さん。確かに〜!

いまも夏休みやイースター休みなどのお休みには家族連れでいっぱいになるモリー鉄道。鉄道ファンなら、追加料金を払って運転席に乗せてもらうのもお薦め。アンティークな食堂車でビールやお茶を飲むのも楽しいですよ!

>不定期ですが、100年前の列車での特別運行もあり。情報はHPから(ドイツ語)。ベルリンからは、REでロストック乗り換えで発着駅のバード・ドーベランまで3時間〜。

 




©Kawachi

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著者プロフィール
河内秀子(かわちひでこ)

東京都出身。2000年からベルリン在住。
ベルリン美術大学在学中からライターとして活動。雑誌『Pen』や『giorni』などでもベルリンやドイツの情報を発信しています。ガイドブック『ことりっぷフランクフルト・ベルリン』編など。
趣味は漫画とカフェ巡り、食べ歩き。蚤の市やオーガニックコスメも大好物。
Twitterで『一日一独』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。

 

 

 

河内 秀子

東京都出身。2000年からベルリン在住。2003年、ベルリン美術大学在学中からライター、コーディネーターとして活動。雑誌『Pen』『derdiedas 』などでもベルリンやドイツの情報を発信させて頂いています。
趣味は漫画と東ドイツとフォークの刺さったケーキの収集、食べ歩き。蚤の市やマンホール、コンクリ建築も大好物。
Twitterで『#日々是独日』ドイツの風景を1日1枚、アップしています。@berlinbau

河内 秀子