ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ベルリンで初インスタレーション「AS WE COLLIED」開催

写真 3

ベルリンで初インスタレーション「AS WE COLLIED」開催

写真 2
「現在の日本で、最も革新的かつ先進的なグラフィックデザイナー。彼の作品は現代の感覚を映し出しながらも未来的。モダンなフューチャリズム。彼のようなアーティストと仕事することが出来てとても嬉しいよ。」

これは、世界的テクノアーティストDJ HELLからYOSHIROTTENの作品集に向けられた言葉だ。

1081695_10204006078299783_2031882828_n写真 1

暑くなったり寒くなったりを繰り返す気分屋の7月のベルリン。

新たなホットスポットとして注目されつつあるweddingにあるギャラリーTokio in Berlinで日本人アーティストYOSHIROTTENのインスタレーションが開催された。ベルリンでの開催はこれが初めてとなる。

倉庫を改築して出来たWAREHOUSEのようなギャラリーは、展示だけではもったいないほどの広さで、天井も高く、自由自在に作り込める空間は映像作品やランウェイショーに最適な場所。

写真 4

写真 2

「AS WE COLLIED」と題した今回のインスタレーションは、音楽を担当したJesus Salinas氏とのコラボレーションによるもの。Jesus氏が制作した音からインスピレーションを受けて作られたという作品は、巨大なフィルムシートの上でYOSHIROTTEN自身の解釈のもと自由自在に表現される。

幾枚もの抽象的なグラフィックアートが天井から吊るされ、壁にも同様に展示され、そこに音と映像が流れる。

「僕は音楽もやっていますが、音楽っていろんな音のレイヤーから作られているじゃないですか。だから、Jesusが作った音からインスパイアされたものを1つ1つ、グラフィックで表現していって、1枚のシート上でレイヤーしていったんです。この展示方法も見る角度によって、1枚1枚の作品が重なり合って、また違った作品になるように出来ているんです。さらに、作品を照らすライティングも音によって変わるようにプログラミングさせています。」

一瞬見ただけでは分からない2Dで描かれたフラットなグラフィックは重なることにより、3Dに見えてくるレイヤーカラクリに驚かされた。

音というのは目には見えない芸術である。それを、彼のフィルターを通して、グラフィックアートに落とし込むことによって、見えるもの、感じるものとして、新たにこの世に現れるのだ。そして、何より彼の作品が初めてとは思えないほど、ベルリンの雰囲気ととてもシンクロしていることに驚いた。

このインスタレーション用に制作された作品であるから、マッチングするのは当然ではあるけれど、そういったことではなく、色を使っている作品であってもモノクロの世界に溶け込んだシュールさを持ち、写真のコラージュであっても無機質で削ぎ落とされたミニマルだからなのかもしれない。

写真 5 写真 1

音楽だけでなく、アートにも前衛的なベルリンで活動している日本人アーティストは多い。しかし、YOSHIROTTENのような”TOKYO”という背景を自分の解釈のもと、海外においても堂々と表現出来るアーティストは稀少だと感じた。だから多くの海外アーティストやクリエイターが彼の作品に惚れ込むのだろう。

そして、Tokio in Berlinでは、今回のインスタレーションを機に今後もさらに日本人アーティストをフックアップしていくという。

今後の展開がとても楽しみだ。

写真 2

YOSHIROTTEN

1983年生まれ魚座。グラフィックアーティスト、アートディレクター、デザイナー。
多くのレコードジャケットやファッションブランドとのコラボレーション、パッケージ、広告に至るまで幅広く活動中。

Yoshirotten is a Tokyo based graphic designer and an art director who works across a wide range of fields, with a specific focus on art, fashion and music. He has gained international recognition – commercially and artistically – with work for a vast client list ranging from multinational companies or luxury brands to emerging artists including Boysnoize, ACE Hotel, NY City Magazine, Seven Stars, Aerospace Exploration Agency, John Lawrence Sullivan, INSIGHT, AMBUSH® and UNIQLO among many others.

He is also constantly working on his art works that are original yet fantastic. He is not afraid to challenge himself to create his own universe through various media from prints to sculptural pieces.

He released 2 zines of his art work in the past which were sold out in a second.

And he will be releasing his monograph through GASBOOK in 2013.

http://www.yoshirotten.com/

宮沢 香奈

文化服装学院卒業 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、2004年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。また、フリーライターとして、ファッション、音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動も行っている。 現在、カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆中。その他、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。2012年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、2014 年6月より移住。

Blog : http://www.qetic.jp/category/column/

宮沢 香奈