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ドイツ高等教育の国際化 教育機関が国外に設立される理由

ドイツ高等教育の国際化 教育機関が国外に設立される理由

ある特定の学習プログラムを海外に輸出する、研究機関などを設立する、大学全体をドイツ国外に設立するには様々な理由がある。その議論の矛先が、ドイツの実践的かつ理論的な教育システムに向けられる場合もあるだろう。というのも、ある特定のコースに対する需要が、ドイツ国内よりも国外において高いからだ。



アーヘン工科大学ではこのような需要を認識した上で、ドイツ式の教育モデルで工学を学びたいというアラブ諸国の学生に対し、2007年9月以降、オマーンでその教育を受けられるようにした。優秀な学生には、引き続きアーヘンで修士課程に進む機会が与えられる。



工学の分野で、ドイツの評判を高めたいと願う大学は、アーヘン工科大学だけではない。ドイツの工学コースは高い評価を得ており、2002年にはミュンヘン工科大学の系列校であるドイツ工科大学院がシンガポールに設立されている。



ドイツが秀でている分野は、工学だけではない。たとえば韓国では毎年8000人の学生がドイツの音楽専門大学への入学を希望しており、許可されるのは、そのうちの5% 程度。そのためワイマール・フランツリスト音楽大学は、学校のほうが入学希望者に歩み寄ればいいのではないかと考えた。



そして考えたことを韓国でそのまま実行した。今ではドイツ音楽大学に入学を希望する学生が、ソウルで行列を作っているという。そしてこの取り組みに対して、大学側は韓国教育部から表彰も受けた。



このような高等教育の国際化は、グローバル化の過程で生まれた現象であり、もっとも優れた知性を求める競争が次第に激化しているともいえる。



しかしこの現象はドイツのみで発生しているわけではない。1990年代初頭、アメリカ、イギリス、オーストラリアが、経済的要素としての教育市場を最初に見出した。この3ヵ国は、この分野において明らかに他国をリードしていたが、それはドイツの高等教育機関が州からの助成を受け、起業家精神にあふれた活動に従事していたという事実が知られていなかったという背景がある。



ドイツの大学は、より自主性を高め、より国際的に、大急ぎでこの流れに追いつこうとしている。ドイツの高等教育機関に在籍する学生のうち、外国籍の学生は、約12%。しかしアメリカ合衆国では約4% に過ぎない。さらに海外での学習プログラム数や、学生数は着実に増加している。ドイツ国外における、ドイツの高等教育機関プログラムの責任者であるクリスティアン・ティンメ氏は、「2005年春の時点では、支援を受けている28の学習プログラムに、約5,300人の学生が在籍していた」といい、「数年後には、このプロジェクトに参加する人数は13,000人を超えるだろう」と話している。



ドイツから発信される学習コースが、世界中に増えていくのは、学生たちにしてみれば良いことなのではないだろうか。韓国の音楽大学にしても、オマーンの工科大学にしても、「ドイツ製」は常に品質の高さを表すブランドとなっているからだ。



海外に開設されているドイツの大学について、もっと知りたいという人は、 こちらへ



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